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iPad関連トピックス

今、iPad購入を検討しているなら、SIMロックフリー版をオススメする!

佐藤誠 2012/07/11

「iPad mini(仮称)」という製品をご存じだろうか? 事の真偽について、小生にはまったく情報が入ってこないのだが、そういうものが年末付近に発売される"らしい"。細かなスペックはわからないが"7〜8インチ"で、解像度はちょっと低め"だそうだ"。いやはや、みんな好きですね"Appleの話題が"。

小生所有の"SIMロックフリー"新しいiPad(Wi-Fi+Cellular)

果たして「iPad mini」なるものが本当に発売されるかどうかはわからないが、現状、Appleの最新ガジェットといえば、2012年3月16日に販売が開始された「新しいiPad」だ。いわゆる"第3世代"のiPadで、デュアルコアCPUと2,048×1,536ピクセル(264ppi)のRetinaディスプレイを搭載しているのが特徴。見た目という意味では、従来の「iPad2」とさほど違いがわからないが、一度電源を入れれば、ディスプレイのキレイさに驚くことだろう。特にiPad2ユーザーなら。

ところで、新しいiPadには「Wi-Fi」と「Wi-Fi+Cellular」という2つのモデルが用意されている。小生は、"SIMロックフリー"の「Wi-Fi+Cellular」を利用しているわけだが、そんな立場から、"iPadを買ったけどいまいち使い勝手が悪い""どうやって使ったらいいかわからない"という声に応えてみたいと思う。

それが、「SIMロックフリーiPadがいい理由」である。

「Wi-Fi+Cellular」モデルなので、本体左側面にmicroSIMカードスロットが用意されている

「SIMロックフリーiPadがいい理由」のやや長めの前フリ

冒頭述べた通り、Apple製品の人気はすさまじい。新製品の発表前には、必ずといっていいほど、"ウワサ"が流れる。それは、ユーザーの願望であるともいえるし、製造工場・部品供給業者からのリークだ! というものもある。冷静に考えれば、正式な発表を待てばよいわけで、しかしながら、いちライターとしてはそんな状況にワクワクするのである。

だがしかし、これが普通の人となるとちょっと違うのだろう。個人で情報を扱うブログだけでなく、ニュースサイト、果てはポータルサイトのトップにまで"その情報"が掲載されることがある。そこまでくると、デジタル製品に疎い人でも、なんとなく"人気の製品"という情報が刷り込まれてしまう。もし仮に"詳しい人(本当に詳しいか確たる証拠はないものの、なんとなく新しい情報を中途半端に仕入れてきてひけらかす人のこと。サポートを丸投げされると、とんでもなく厄介)"が身近にいたならば、"買わなきゃ損"とまで思うかもしれない。

しかし待ってほしい。小生は、単なるデジタルガジェットの域を超えた使い方ができるのがiPadという製品であるという認識に立っている。最近のニュースで、医療分野におけるiPadの利用というのが取りあげられていた。それによれば、情報の共有化で緊急車両の搬入先が一目(リアルタイム)でわかるようになったとのことだった。iPadは、このように、使い方のイメージを明確にもつことで、さらに効率よい運用ができるようになるデバイスなのだ。

だから、人気の製品だから買いました! では、長続きしない。ビンゴ大会で当たった。ラッキーッツ! なら、まだわかるが、それでもウン万円する製品を箪笥の肥やしにするのはもったいない。

さて、ここからが本題。もし"iPadを買いたいけど、どう?"と聞かれたら、値段を気にしないという前提のもとに"SIMロックフリーiPad"をオススメする。理由は2つ。"GPSの搭載"と"ドコモ MVNOへの対応"である。

Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの比較で考える

先にWi-Fiモデルの運用について考えてみよう。少々強引な言い方だが、iPadは大きなiPod touchである。音楽や動画の再生、App Storeを利用したアプリの導入が可能で、Wi-Fi(無線LAN)通信を利用したブラウズも行える。公衆無線LANサービスやフリースポット、モバイルルーターなどを"利用しなければ"、基本的にスタンドアローンな製品だ。ただし、iPod touchが移動時の音楽ツールとして有効であるのに対し、iPadで音楽を聴くのは正直不便だろう。逆に、通信環境の整った場所でウェブサイト閲覧をするならiPadに軍配が上がる。屋内、特に自宅などで運用するならiPadはとても便利だ。パソコンを起動しなくても同じようなことができるし、外部機器を利用すればワンセグ/フルセグの視聴が可能。大画面だけあって写真との相性もよく、例えば「Eye-Fi」などの無線LAN SDカードと連携してデジカメのデータをダイレクトに取得、「Apple TV」の「AirPlay ミラーリング」を利用して、iPad内の写真データなどをテレビに出力といったシステムが構築できる。フォトフレームとしての使用も可能だ。対応外部機器を使うことで、さらに運用の幅が広がる。ScanSnapなどのドキュメントスキャナを使えば、スキャン書類の電子化、閲覧機器としての道が開ける。ペンタブレットなどを使えば、デジタルメモ装置として活用できる。とは言っても、Wi-Fiモデルであるがために、"Wi-Fi"という外部通信手段を利用、対応した環境でなければ使い方が限定されてしまう。

しかしWi-Fiモデルの完全上位互換であるWi-Fi+Cellularモデルでは、Wi-Fiモデルでできることはすべて"できる"。加えて、"GPSの搭載"と「電話回線利用」というメリットがあるのだ。

まず"GPSの搭載"だが、これはわかりやすい。GPS機能を搭載するということは、位置情報を取得できるということであり、地図/ナビアプリを利用してカーナビ化できるということである。2DINインストール型のカーナビだと、ディスプレイサイズはだいたい7型だろうか。新しいiPadは約10型(9.7型)なので、より大画面で地図を表示できるというわけだ。Wi-Fiモデルでも位置情報が取得できるよ? という人もいるだろうが、それはWi-Fi接続された際、アクセスポイントから位置情報を取得しているにすぎない。範囲外であれば位置情報は取得できないのだ。一方でGPS搭載モデルは、アクセスポイントとGPSを併用することでより高精度な位置情報を取得できる。

現在、Wi-Fi+Cellularモデルを扱っているキャリアはソフトバンク1社だけであるため、"普通"に買うなら、ソフトバンクショップなどで、契約するしかない。支払いイメージとしては公称4,725〜5,515円。搭載する容量によって支払い額が上下する。つまり、使っても使わなくても料金がかかる。いわゆる、携帯電話契約のデータ通信プランなのである。そして、電話回線を利用した通信が可能であるため、電波の届く範囲であれば通信が行える。

でも、小生が使っているのは"SIMロックフリーiPad"だ。ソフトバンクを経由して「Wi-Fi+Cellularモデルを購入すると、いわゆる"SIMロック"がかけられており、ソフトバンク回線しか契約ができない。どんなに頑張っても、普通のやり方ではソフトバンクと契約してソフトバンク回線を利用するしかないのである。

電話回線の品質は企業努力の賜である。基地局、アンテナの数だけ、安定した通信が可能だ。MNPのおかげで、手軽にキャリアを変更できるようになった昨今、この通信の安定こそがキャリア選びのポイントのひとつになっている。

ソフトバンクが"プラチナバンド"(良質な周波数帯域)を取得したというニュースが流れたが、対応の周波数帯が実用化されるまでに、一体どのくらいの時間がかかるのだろうか。NTTドコモがFOMAをスタートさせた際、対応エリアが極限られた地域だったこと、そして何年もかけて全国にエリアを広げたことを考えると、全国で恩恵が受けられるようになるのは当分先であるように思う。

実際にSIMロックフリーiPadを導入するには

そこで"SIMロックフリーiPad"だ。"SIMロックフリーiPad"なら、SIMロックがかかっておらず、国内であればNTTドコモ/ソフトバンクのSIMを利用可能だ。好きなキャリアのSIMを装着することで、ソフトバンクと契約したiPadと同じような使い方ができる。ちなみに、"SIMロックフリーiPad"を購入しても、基本的に"契約"は行われない。従って、各ショップに行き、別途SIMを調達する必要がある。

日本通信の「b-mobile」なら「b-microSIM U300」や「カメレオンSIM」など、microSIM対応プランが用意されている。2012年7月11日現在、新しいiPadへの対応は表記されていない。利用は自己責任で

インターネットイニシアティブの「IIJmio」では、SIMロックフリー版の新しいiPadへ正式対応した「IIJmio高速モバイル/Dサービス」を展開。カード1枚で月額945円の「ミニマムスタート128プラン」と最大3枚のカードをシェアして利用する「ファミリーシェア1GBプラン」がある

さて、ここで前述した"ドコモ MVNOへの対応"が重要になってくる。"ドコモ MVNO"とは、ドコモの通信インフラを利用したサービスのこと。「MVNO」(Virtual Network Operator)が提供している「SIM」(対応するのはminiUIM形状(micro SIM))を装着することで、NTTドコモ/ソフトバンクと契約しなくても、電話回線を利用した通信が行えるのである。人気の「MVNO」としては、日本通信の「b-mobile」やインターネットイニシアティブの「IIJmio」の2社だろうか。どちらも基本的に基本使用料金が低めに設定されており、複数台利用時や使用頻度が低い場合に最適なサービスだといえる。ただし、通信速度については利用するプランによって差がある。

SIMロックフリー端末のお約束。利用するSIMサービスに合わせて「APN」の設定を行う必要がある。『設定』→「モバイルデータ通信」→「APN設定」で設定しよう

「b-microSIM U300」を利用するなら、APN、ユーザ名、パスワードをそれぞれ「dm.jplat.net」「bmobile@u300」「bmobile」と入力する

「IIJmio高速モバイル/Dサービス」なら、APN、ユーザ名、パスワードの各項目は、「iijmio.jp」「mio@iij」「iij」と設定する

好きなキャリア(MVNO)を選べて、Wi-Fi/電話回線による通信が可能。Wi-Fiモデルの完全上位互換で、GPSの利用に対応。これこそが、"SIMロックフリーiPad"なのだ。

ただし、問題もある。まず、SIMロックフリー機の販売チャネルが少ないということ。正規販売店という概念がなく、国内で入手するには、海外モデルを輸入して販売しているショップを探す必要がある。そして、割高だ。発売直後でなければ、国内モデルに対して1〜2万程度割高になる感じか。発売直後だと4〜5万の上乗せになることもある。段々、購買力がある層向けの話になってきた。

そして、設定の問題。設定自体は難しくないが、「APN」に各種サービスの接続情報を保存する必要がある。これらの問題をクリアできれば、まさしく自由なiPadを入手・運用できるのであるが。

SIMロックフリーiPadを購入した際付属したSIMを装着すると、「モバイルデータ通信」に「LTEを有効にする」という項目が追加されている。残念ながら国内で対応するサービスは"まだない"のが現状

ドコモの純正SIMを利用する場合は、APNを「mopera.net」とすればよい(設定できない場合は、Xi設定用アクセスポイントとして用意された「0120.mopera.net」を利用する)

小生は、国内モデルがすべてSIMロックフリーにならないのだろうか?と願っている。なって欲しいなぁ。現状では、入手しにくいし、高いしで、一部のマニア向けになってるしなぁ。SIMロックフリーiPadは、通信契約をしなくてもGPSを利用できる。従って、好きな時・必要な時に契約すればいい。こうした"縛られなさ"がなんとも心地よいではないか(正直、すべての人にオススメできるものでないのは百も承知だが)。

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