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アプリ・サービス使用レポート

カーナビアプリ『NAVIelite』の音声案内だけで目的地までたどり着けるのか?

編集者030号 2012/06/29

NAVIelite』の音声案内だけで目的地にたどり着けるか――。カーナビゲーションは、グラフィックによる案内と音声案内を合わせて本来の機能を果たすはずだ。2つの機能があってこそ、カーナビなのに、一方の機能だけで、完全な道案内を期待するのは酷かもしれない。でも、それができたらすごいよねと。

今回の企画、実は「進化するカーナビアプリ『NAVIelite』のミライ - 開発リーダーらに聞く」という記事がきっかけで実現した。そのなかで突くとと面白そうに思えたのが"音声案内"という言葉だったのだ。

一文を引用しよう。「20年以上前から音声で道案内をするというコンセプトのもと、「使いやすくて誰もが安心して使えるカーナビ」というポリシーをもって開発に取り組んできました」(アイシン・エィ・ダブリュナビ事業本部第1営業部副部長の廣瀬功司氏)。

なるほど、「音声で道案内」がそもそものコンセプトだったのか、と。であれば、音声案内には自信があるに違いない。それでは試してみようと。音声案内だけで目的地までいけるのかを。

スタート直後に面食らうも……

というわけで、5月某日。パッソにアシスタントとカメラマンを乗せ、私は代官山駅周辺にいた。そこから一路、お台場までを一般道を使って音声案内のみで行く。アシスタントとカメラマンには、私にヒントを与えないというルールに。ちなみに、道順については、誰も知らない。知るのは『NAVIelite』のみだ。

目的地を設定しスタート。直後に音声案内が流れたが癖がない。明瞭な女性の声で聴き取りやすかった

アシスタントに目的地を設定してもらい、スタートすると、その直後に音声案内がなされた。

「まもなく右方向です。その先、踏切です。さらに分岐が続きます」

駅周辺ということで嫌な予感はしていたのだが、スタート直後から複雑そうな道。どうなることやらと不安になるも、右折ポイントを意識しながら車を走らせていると、代官山駅からほんの100メートルほどで発見。右折後、少し先に踏み切りもあり、音声案内を言葉どおりにこなせばどうにかなるかもしれないというわずかな自信が芽生えた。

スタート直後の右折ポイント。写真左上が『NAVIelite』の案内画面。ここを越えるとすぐに音声案内どおり踏切があった

ほどなくして、分岐路に差し掛かろうかという場所で別の音声案内が流れた。

「まもなく直進方向です。その先200メートルで恵比寿西一丁目を斜め左方向です」

先ほど案内された分岐路は直進すればよく、迷わずにクリアできたが、問題はその先。斜め左方向に進む箇所だ。見たことも歩いたこともない道なので何も想像がつかない。一瞬、不安になったが、現場に着いてみればなんてことはなかった。そこには確かに進行方向に対して、斜め左に進む道があった。

写真左方向が『NAVIelite』の示した「斜め左」にあたる。アバウトに右、左と案内するのではなく斜め右、斜め左といったように丁寧に案内してくれる

道なりでも安心だった『NAVIelite』

スタート直後が複雑すぎたからか、慣れてしまえば結構行けてしまうもの。もちろん、グラフィックによる案内がないために、いつもよりも音声案内に意識を向けなければならないが、音声で案内された言葉を忠実にこなせばなんとかなるのだ。

そんななかで、特筆したいのは、『NAVIelite』の音声案内が単なる右左折を案内するだけのものではなく、「的確」かつ「安心・安全」に案内をしてくれたことだった。

たとえば、恵比寿西一丁目から少し走り、明治通りに入ってすぐでのこと。『NAVIelite』の「およそ2キロ先右方向です」という音声案内。道なりにいく場合でも、どの程度進めばよいのか教えてくれるとこちらとしては安心感が得られた。

そして、直線距離が長くそこから右左折が必要になる場合、音声案内はもっと手厚いものとなる。明治通りの右折ポイントでは、右折するまでに3回に分けて『NAVIelite』から音声案内がなされた。具体的には次のとおりだ。

「およそ700m先、古川橋を右方向です」
「およそ300m先、古川橋を右方向です」
「まもなく右方向です。その先斜め左方向です」

ここでわかるのは、700メートルも前から余裕を持って案内をし、「古川橋」という具体的な地名を挙げ、右左折のポイントを教えてくれるということ。さらにいうと、「その先斜め左方向です」といったように、次の曲がり角まで連続して音声で案内してくれる。

南麻布界隈。「およそ700m先、古川橋を右方向です」と音声案内があり余裕をもって右折に備えることができた。具体的な交差点名を挙げてくれたのもいいところ。右折ポイント300メートル手前では再度「およそ300m先、古川橋を右方向です」と音声で案内してくれた

古川橋では「まもなく右方向です。その先斜め左方向です」とアナウンスされる。写真の道路標識には右折直後に左折ポイントがあることが見てとれるが運転中は気づかず。ここは『NAVIelite』に助けられた

古川橋を右折直後「斜め左方向です」という音声案内に従い走行車線を切り替えた

いくつものポイントを乗り切る

さて、先に答えを出すようで恐縮だが、今回の試みでは、スタート地点からゴールまで約10回ほどの右左折ポイントがあった。NAVIeliteではそうした箇所で的確に案内してくれたのはもちろん、車を進めるにつれて、単なる道案内ではなく安心・安全まで考慮された音声案内であるということに改めて強く気づかされたのだ。どのようなポイントでどのような音声案内があったのか、あとは写真とともに続きをかいつまんで紹介しよう。

三田2丁目付近。「まもなく右方向です。その先300mで三田二丁目を右方向です」という案内の後で「まもなく右方向です。その先300mで左方向です」と右折後の次のポイントについても連続して案内

同じく三田三丁目。「まもなく左方向です。その先カーブがあります」という音声案内だった。「安心・安全」にドライバーを目的地まで導こうという配慮が感じられた

三田三丁目左折直後。「この先左折専用レーンがあります。その先400メートルで芝四丁目を右方向です」との音声案内。『NAVIelite』は右折専用レーン、左折専用レーンがある場合に事前にドライバーに知らせ正しい道に誘導してくれる

芝四丁目付近。「およそ300m先芝四丁目を右方向です」と事前の案内があり近づくと「まもなく右方向です」と適切に案内してくれた。このあとレインボーブリッジまで道なりに進んだ

古川橋と同様にレインボーブリッジを下りる700メートル手前から3回に分けて音声案内が流れた

『NAVIelite』に応援された感覚に

目的地直前での音声案内については、ここでクローズアップしておきたい。目的地周辺での音声案内の丁寧さが印象深かったからだ。

レインボー交差点。「まもなく右方向です。その先500メートルで目的地周辺です」という音声案内が流れた

レインボー入口を過ぎてからは次のような音声案内がなされた。

「およそ500メートル先目的地周辺です」
「まもなく目的地です」
「目的地は左側にあります」

おおげさかもしれないが、目的地に到着する直前では、応援されているような感覚になった。「およそ500メートル先目的地周辺です」「まもなく目的地です」「目的地は左側にあります」と音声が流れたのだが、「あと少し」「もう少し」「そこ、そこです!」のように感じられた。目的地に着くまでに見守ってくれているようで、心強かったのだ。

レインボー入口右折後「およそ500メートル先目的地周辺です」と再度音声案内が流れた

ゴール手前から「まもなく目的地です」と音声が流れジャストポイントで「目的地は左側にあります」とガイドしてくれたので迷うことなく目的地に到着

さて、「音声案内だけで目的地までたどりつけるのか?」という素朴な疑問から始まった本企画。問いに対する私の回答はもちろんYESだ。しかし、YESという言うだけでは言い足りない気がする。今回の取材を通じて感じたのは、『NAVIelite』は単に目的地までドライバーをガイドするカーナビではないということ。ドライバーの安全を見守り、安心を与えてくれるのだ。『NAVIelite』を使ってみて、音声を案内をじっくり聴いてみれば、誰もがそのことを理解できるに違いない、と私は思うのである。

『NAVIelite』とは長い付き合いになりそうだ


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