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アプリ・サービス使用レポート

Apple TV接続のテレビ画面でゲームが楽しめる「AirPlayミラーリング」を試す

海上忍 2011/12/20

AirPlayミラーリングとは

iPhone/iPadをもっと大きな画面で、というニーズは高い。実際、テレビの大画面をiOSデバイスから利用できれば、ビジネス用途であればプレゼンテーション、ホビー用途であればアクションゲームと、大いに役立つに違いない。

iOS 5で追加された「AirPlayミラーリング」は、液晶画面に表示されたままのイメージをApple TVにワイヤレス転送する。ホーム画面やアプリの画面が、最高720p(1280×720ピクセル)の解像度を持つApple TVに送信され、HDMIで接続された液晶/プラズマテレビの大画面にリアルタイム表示されるのだ。

ただし、AirPlayミラーリングに対応する機種は、本稿執筆時点でiPad 2とiPhone 4Sのみ。Apple TVのファームウェアも、同じくiOS 5をベースとするv4.4以降にアップデートする必要がある。

AirPlayミラーリングを有効にするには、ホームボタンをダブルクリックしてタスクバーを表示し、右方向へ2回フリックしてボリュームスライダー右横に現れるAirPlayボタンをタップする。そしてAirPlay設定画面でApple TVの「ミラーリング」スイッチをオンにすれば、以降iPhone 4S/iPad 2の画面が(Apple TVに接続された)テレビに映るしくみだ。AirPlayミラーリングが有効かどうかは、ホーム画面上のステータスバーが青く明滅することで判断できる。

iOSデバイスの画面をそのままApple TVで表示できる「AirPlayミラーリング」

レシーバー側のApple TVは、iOS 5ベースの最新ファームウェア(v4.4以降)にアップデートしておく必要がある

AirPlayミラーリングを有効化するためのボタンは、ボリュームバー右横に配置されている

AirPlayミラーリングのここに注意

AirPlayミラーリングの基本的な機能は、iPhone 4S/iPad 2の画面そのままをApple TV経由でテレビに表示すること。画面はデバイスを持つ方向に自動追従するので、iPhone 4Sを垂直(縦960ピクセル)に持てば720ピクセルに収まるよう縮小表示され、水平(縦640ピクセル)に持てばそのままの解像度で表示される。つまり、垂直に持った場合はテレビに大きな余白が生じてしまうため、水平表示に対応したアプリは、水平に持ったほうがテレビ画面を有効に利用できる。

特定のアプリのみ利用できる機能ではなく、基本的にはiPhone 4S/iPad 2上に表示されるすべての内容が転送されるが、元々AirPlayに対応するアプリは動作内容が異なる。

たとえば、アプリ『YouTube』で動画の再生を開始すると、iOSデバイスの解像度に準じた画面サイズがフルスクリーンに切り替わる。『写真』も同様に、カメラロール上のイメージを余白なしに表示できる。『ミュージック』の場合は、出力先としてApple TVを選んだとしても、音声出力に切り替わったと判断され、AirPlayミラーリングは終了する。

垂直持ちはテレビに大きな余白部分が生じてしまうため(左)、水平表示に対応したアプリは水平持ちしたほうがテレビ画面を有効に利用できる(右)

AirPlayミラーリング有効時には、AirPlayボタンとステイタスバーが青くなる

AirPlayミラーリングはこう使う!

AirPlayミラーリングは、一部の例外を除き、iOSデバイス上で直接操作した場合と同じ画面をテレビに出力する。その一例が前述した『YouTube』や『写真』など元々AirPlayに対応したアプリで、残る例が「AirPlayミラーリング対応アプリ」だ。

AirPlayミラーリング対応アプリは、iOS 5のリリース後に公開され始めたため、12月現在数は少ない。しかし、実際に利用してみると、特にゲームにとっては強力な支援機能だということが実感できるはずだ。

人気のマルチプレイヤー対応カーレースアプリ『Real Racing 2』(iPad 2向けには『Real Racing 2 HD』)を例に、AirPlayミラーリング対応アプリの動作内容を説明してみよう。

まず、AirPlayミラーリング有効時にアプリを起動すると、無効時にはiPhone 4Sに表示されるはずのオープニングムービーがテレビに表示される(起動後に有効化しても同様)。iPhone 4S側にはコースの選択やクルマの購入といった画面が表示され、ゲーム画面と効果音はテレビ側に移行する。Apple TVの持つ720pという解像度がフルに利用され、余白を生じないところもポイントだ。

レースが始まると、iPhone 4Sはコースマップビューア兼コントローラと化す。内蔵の加速度センサーにより、本体を傾ければクルマのハンドルとして機能し、画面をタップすればアクセル/ブレーキとなる。AirPlayミラーリング以前にはなかった、新しいゲームアプリのあり方といえる。

肝心の表示速度だが、ワイヤレスであることを感じさせないほど、リアルタイムに近いレスポンスでクルマを操縦できる。ただし、問題がネットワーク環境にあるのかアプリ側にあるのかは不明だが、一瞬画面がストールしてしまう現象が時折発生した。まったく新しいタイプのゲームが登場する可能性を秘めているだけに、今後はそのような違和感を感じさせない体制づくりが急務だろう。

Apple TVの解像度は最高720pのため、PS3やXbox 360に比べると画像は粗いが、iOSデバイスをコントローラとして利用できるところが強みか

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