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本体・周辺機器使用レポート

iPhone 4SはiPhone 4とどう違う? - 新チップ「A5」の実力を測る

海上忍 2011/10/15

ついに発売となった「iPhone 4S」。従来からのコアなiPhoneユーザには、新たに採用されたCPU「A5」が注目されている。本稿では、そのA5にスポットを当てiPhone 4Sの実力を検証してみよう。iPhone 4Sレビュー第2弾 音声アシスタント「Siri」検証記事を読むならここをクリック!

iPhone 4Sをブーストする「A5」

行列の様子が新聞やテレビでも大々的に扱われるなど、iPhoneの発売はもはや一種の社会的イベントだ。ここが変わった、よくなった、期待したものと違う……など評価はさまざまだが、今回の「iPhone 4S」でひとつ確実に言えるのは、「速くなった」ということだろう。

確かに、iPhone 4Sの外観は「4」とほぼ変わらない。注意深く見れば、アルミフレームの継ぎ目が3カ所から4カ所に増えたとか、消音スイッチが2.5mmほど下方へズレているとかの変更点は発見できるが、寸法は高さ(115.2mm)と幅(58.6mm)、厚さ(9.3mm)ともまったく同じ。重量3g増は、さすがに誤差の範囲内といっていい。外観だけを見れば、消費者の目にはマイナーチェンジと映っても仕方ない部分はある。

しかし、実物を手にとれば違いはわかる。4では若干の引っかかりを覚えたアプリの動作が滑らかに感じられるし、Safariの体感速度も向上したように思える。製品発売と同じタイミングでOSのアップデートを受けたため、速度向上の要因がiOS 5にあるのか4Sの性能にあるのか、厳密に分けて考えることは難しいが、CPUが「A4」から「A5」に変更されたことが影響しているのは確かだ。

A5に関する詳細だが、システム/ハードウェア情報を検出するアプリ『System Status』で調べたところ、その正式なモデル名は「ARM Cortex-A9 Apple A5」と確認できた。クロック数は上限800MHzの可変仕様でコアは2基、GPUは「PowerVR SGX543MP2」と、こちらもiPhone 4(PowerVR SGX535)からグレードアップされたデュアルコア版であることがわかる。

この画面から確認できるその他の情報としては、バスクロック周波数(100MHz→200MHz)とL2キャッシュ(512KB→1024KB)の向上が挙げられる。なお、キャッシュラインは64から32へと半減されている。

白がiPhone 4S(au版)、黒がiPhone 4。一見しても違いはわからない

『System Status』で確認したiPhone 4のCPU情報

iPhone 4SのCPU情報。iPhone 4のものと比較してみよう

ベンチマークで知る「4S」の実力

iPhone 4Sの実力がどれほどのものか、ベンチマークを測定してみた。利用したアプリは『Geekbench 2』と『GPUBench』の2つだ。iPhone 4はiOS 4.3.5とiOS 5の両方で測定しているため、要因分析の参考にはなるだろう。

  • Geekbench 2

Appleの発表によれば、iPhone 4と比較したiPhone 4Sの性能は「計算能力が最高2倍、グラフィック性能が最高7倍」向上したという。これは新しく採用されたコアチップセット「A5」の恩恵によるところが大きいと推測され、『Geekbench 2』のような演算性能を中心とするベンチマークソフトのスコアにも確実に現れるはずだ。

テストの結果だが、整数演算(Integer)はiPhone 4に比べほぼダブルスコアと、"最高2倍"を裏付ける形になった。他の項目、特にストリームパフォーマンスは大差ない結果となったが、そのテスト項目すべてがシングルスレッドということが影響しているものと推測される。

デュアルコアの「A5」を搭載、演算性能は最大2倍に高速化されたという

Geekbench 2
iPhone 4 iPhone 4S
iOS 4.3.5 iOS 5 iOS 5
Integer 292 297 560
Floating Point 362 366 733
Memory 570 603 710
Stream 289 283 287
TOTAL 371 380 623
  • GPU Bench

結論からいうと、グラフィック性能の差は歴然だ。特にモーションブラーを全画面に展開するテストでは、4と4Sの間で3倍以上の差が開いた。発表にあった"7倍"の項目は確認できなかったが、PowerVR SGX543MP2の性能はiPad 2の採用ですでに知られているところで、あのパフォーマンスがiPhoneにもたらされた、と考えてよさそうだ。

興味深いのは、iPhone 4のスコアがOSのアップデートにより改善されていること。多くの項目でスコアが10〜20%程度アップしており、iOS 5におけるグラフィックAPIの改良がうかがえる。体感できるほどの変化ではないかもしれないが、描画をOpenGLに大きく依存したアプリではパフォーマンスが向上しているはずだ。

グラフィックはデュアルコア「PowerVR SGX543MP2」に変更された

GPU Bench
iPhone 4 iPhone 4S
iOS 4.3.5 iOS 5 iOS 5
Tunnel 5987 5949 6005
RotoZoom 5352 5973 6010
Relief Tunnel 3678 3800 6016
Blur 615 614 2168
Mode 7 5955 5945 5952
Strange 5986 6004 6018
Roto scroll 4800 6000 6000
Tunnel(Full Screen) 5845 5217 6000
RotoZoom(Full Screen) 3546 3911 6000
Relief Tunnel(Full Screen) 2500 2400 6024
Blur(Full Screen) 416 472 1489
Mode 7(Full Screen) 4146 5902 5915
Strange(Full Screen) 5978 6000 6000
Roto scroll(Full Screen) 3200 3585 6009
Absoulte 32373 34285 38169
Relative 25631 27487 37437

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