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本体・周辺機器使用レポート

iPad 2をアップル風ネットブックに変えるBluetoothキーボードを試した

笠井美史乃 2011/08/15

6年ほど使用したノートPCがいよいよ使い物にならなくなってきた。いい加減買い換えるべきか迷いながらiPad 2のテキストエディタアプリを使ってみると、意外にいけそうな感触。仕事柄、テキストエディタとブラウザが使えれば作業の7割くらいはこなせるので、理論的にはiPad 2でほぼ事足りるのだ。が、いかんせんあのソフトキーボードになかなか馴染めない。

ということで、iPad 2用のBluetoothキーボードを試してみることにした。今回使ったのは『iPad2 アルミケース with ブルートゥースキーボード』。同製品はコスモウェブが運営する「iPad(アイパッド)ケース・カバー専門店」で販売されている(直販価格は5,800円)。

『iPad2 アルミケース with ブルートゥースキーボード』

iPad 2をセッティングするとこんな感じ

ノートPCっぽく見える一体感

本体はiPad 2の背面に似たつや消しのアルミニウム製。薄く軽量で全体的なデザインもスッキリしている印象だ。

iPad 2を収納するとノートPC風な一体感

もちろんノートPCより軽量。厚みはMacBook Airと比べてこれくらい

キーの上部に硬質ゴムで覆われたレールがあり、ここにiPad 2を差し込んで立てかける構造になっている。キートップは、近年のアップル製マシンに搭載されているキーボードと同様に、本体に開けられた穴から樹脂性のキーが一つひとつ頭を出す形になっている。

キーのデザインはMacBookライク。ちなみに英字配列だ

電源とコネクトボタンは小さく側面に配置。これはiPad 2ライク

本体との接続の手順は一般的なBluetooth機器と変わらない。まず、iPad 2側の「設定」で「Bluetooth」を「オン」にしておく。次にキーボード側の電源スイッチを「ON」にして、青いLEDが点いたら「connect」ボタンを押す。これでiPad 2側が機器を検出する。iPad 2のアラート画面に表示されたパスワード(数字4桁)をキーボードで入力すれば、接続完了だ。

パスワードの入力は初回接続時のみ。交わした約束は忘れないのだ

効率的な文字入力、画面の広さも利点

さっそく、いつも使用しているテキストエディタを起動してみると、ソフトキーボードが画面に出ない分、文字の表示領域がかなり広くなっている。今回使ってみて最も大きな利点はここだった。前後の流れや全体の分量を把握できるのは非常に助かる。

よく言われるカーソル移動の問題も、このキーボードなら矢印キーで操作が可能。アプリの機能で対応はしていても、ツールバーが表示されると画面がより狭くなるため使いにくかったのだ。

これに加え、コピー&ペーストがショートカットでできるので効率的だ。数字入力の度に和英の入力を切り替える必要もない。また些細なことではあるが、純正のiPad Smart Coverではスタンドの角度が浅く、天井の照明が反射して非常に見づらい場合があるが、このキーボードに立てれば問題ない。

ソフトキーボード使用時(左)と、Bluetoothキーボード使用時(右)の画面の違い。ソフトキーボード最上段はカーソルオプションのツールバー

実際に打ってみると意外とキーのピッチが狭いことに気付く。まあ、iPad 2の幅に合わせてあるから当然なのだが、感覚としてはネットブックに近い感じだ。

また、キーのクリック感がやや薄い。これはある程度慣れで解決するだろう。iOSの入力予測変換機能のサポートがあれば、多少はスピードアップできる。ただし、爪の長い人は近くのキーに引っかかりやすいので要注意だ。

左上のキーはホーム画面表示専用。立てかけてあると物理的にボタンを押し込みづらいのでこれは重宝

右上2段目が「Enter」でなく「Backspace」なので要注意

バッテリーはUSBケーブルからの充電式。スペックにはフル充電で作業時間が「約90時間」(使用状況による)となっているので、普通に使って1週間は余裕だ。iPad 2も、公式スペックが「最長10時間」となっているので、バッテリー的な意味で大変強力な組み合わせだ。このご時世、メールやブラウジングだけでもPC代わりにこれを使えば、相当な節電効果が期待できるのでは。

ノートPCにはなれないけれど……

難点を挙げるなら、構造的に最下段のキーがやや打ちにくいという点だ。収納時に液晶に当たらないよう、キートップがベースよりわずかに低い位置になっているのだが(おそらくコンマ数ミリ程度)、最下段のキーを打つときに指がベースの縁に当たってしまい、キーを押し下げにくいことがある。また、iPad 2をホールドするための縁が手に当たり、数字キーに指を伸ばしにくいことも。

キートップとベースとの段差や、外周の縁が手に当たって打ちにくいことがある

また感覚的なところではあるが、アプリの操作やスクロールなどは通常通りタップやフリックの動作が必要なのに、無意識にトラックパッドを求めてスペースキーの下に手を這わせてしまう。これも慣れで改善されれば良いのだが、逆にしばらくこのキーボードを使った後ではノートPC使用時に画面を指で触れてしまう事象も発生しているので、微妙なところかもしれない。

ということで、今回の結論。iPad 2の文字入力の手段としてBluetooth接続キーボードは十分有効な手段となり得る。文字入力を重視する人なら試してみても良いだろう。ただし、キーのサイズや配列、および本体の操作性と感覚的な整合を取るには慣れが必要であることを併せて述べておこう。

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