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本体・周辺機器使用レポート

新『ショットノート』の使い道を考える! 次回作も勝手に想像してみた

大澤昌弘 2011/06/19

ことし2月発売以来、シリーズ累計販売数が10万冊を超えた『ショットノート』。ノートはノートでも、手書きメモをiPhone上でデジタル管理できるのが"ウリ"のノートだ。このほど、このノートに新たに3タイプが追加された。iPad iPhone Wireでは過去にレビューを掲載したが、キングジムにご協力いただき、新『ショットノート』を含め改めてその使い道を考えてみた。

『ショットノート』って何?

もろもろをお伝えする前に『ショットノート』って何よ? という人がいるに違いない。ということで、まずはその概要を。

『ショットノート』は、手書きメモをiPhone上でデジタル管理できるノートだ。全4タイプあり、今年2月に発売された『メモパッド』(S、M、L)、そして今回発売された横罫線の入ったリング付ノートの『ツインリングタイプ』(S、M、L、LL)、ルーズリーフとして使える『ケース付ルーズリーフタイプ』(A5、B5)、それから、付箋の『貼ってはがせるタイプ』(S)がある。

左から『付箋タイプ』『ツインリングタイプ』『メモパッド』『ルーズリーフタイプ』

これらのノートの四隅にはマーカーが配置されていて、iPhoneの専用アプリ『SHOT NOTE』(無料)で読み取ることで、メモをiPhoneに残せるようになっている。

iPhoneのカメラをメモ代わりに使う人は少なくないけれど、『ショットノート』はそうした使い方より一歩先行くノートになっている。専用アプリを使ってiPhoneにメモを取り込むと、台形/色/サイズなどがきっちりと補正され、iPhoneの画面に目一杯表示できるようになっているからだ。

キングジムのイメージではこうなるらしい。写真左は『メモパッド』。iPhoneアプリ『Shot Note』を起動して四隅にマーカーにあわせて撮影すると写真右のようになる

それだけじゃなく、iPhoneアプリ『SHOT NOTE』には、検索機能も備えていて、いくつかの方法で取り込んだメモを即座に探せるようになっている。

そのひとつがノート上部にある日付と番号の記入エリアを活用する方法。この部分がOCR(文字認識)対象になっていて、日付や番号をもとにして簡単にメモを見つけられる。

ノート上部の「No.」「DATE」がOCR対象になっている

アプリ内では、取り込んだメモに、任意のタイトルやタグも付けられるようになっていて、取り込んだデータは、メールで送信したり、『Evernote』への転送も可能なのもありがたいところ。「Evernoteでがっちり管理したい!」という要望にも応えたノートになっているのだ。

で、どうなの『ショットノート』

と、ここまでが『ショットノート』の概略。それでは、実際iPhoneに手書きメモを取り込んでみると、どうなのか。キングジムさんが言ってるようにちゃんとなるの? というところ。それに答えるなら、「確かにきれいに残せますよ」とのひと言に尽きる。おそらく初めて使った人なら、ちょっとした感動を覚えるのではないだろうか。

色、形が補正されて画面いっぱいにきれいに表示された

しかし、小うるさく言えば、ちょいとばかり難点も。たとえば、マーカーで記すと、デジタル化したときに文字が若干ぼやけて見えてしまうこと。黒ボールペンのようにはっきり、くっきりと映る強い色を使うほうがいいようだ。ぼやけ加減があまり強調されずにすむ。

そして、もうひとつ。ノートの上部に記されたOCR対象の「NO.」「DATE」の認識がまちまちなこと。精度の問題は新商品だろうと、従来のメモパッドであろうと同じ。この部分はまだまだ精度向上の余地アリだ。とはいえ、これについては瑣末な点に過ぎない。アプリ内でタイトル、タグ、日付、番号は自分で編集することが可能だからだ。足りない部分はアプリで十分補えるようになっているので、それほど問題はないのではないだろうか。

マーカーだとわずかに色が薄れて表示。そして"0001"とノートに記したはずなのに0005で表示されてしまった。この部分はアプリで修正できるので問題なし

使いやすいノート選びが可能に

さて、ここで新製品について感じたことも記しておこう。新製品のうち、まずは『ツインリングタイプ』について。個人的には、従来の『メモパッド』よりもこちらのほうが性にあっていると感じた。

そう感じたのは、新製品が見開きタイプのノートになっているから。当方、30ウン歳だが、20年以上も見開きタイプのノートを使い続けると、メモを見開きで俯瞰できるほうが落ち着く。

手書きメモをiPhoneに取り込めば、iPhoneに残せるのは紙一枚分なので、『メモパッド』だろうと、『ツインリングタイプ』だろうと、すべては同じなのだが、やっぱり紙に記したノートを見たくなるときもあるはず。それにいくら手書きメモがデジタル化できるからといって、書いたものすべてをデジタル化するという人はそうはいないだろう。こうしたことは好みの問題だが、ラインナップが増えたことで、個々人の使用スタイルに合わせて、ノートを選びや、その使い方の自由度が高まったわけだ。

メモのすべてをデジタル化する必要はないはず。バリエーションが増え、ノートの使いやすさという視点から自分にあったものが選べるようになった

一方、『ルーズリーフタイプ』も『ツインリングタイプ』と同じで、紙でメモを見返したいというニーズに応えた商品になると思う。バインダーに入れて保管できるし、資料として価値あるものは、紙でも残しておきたいはず。『ツインリングタイプ』よりも資料性の高い情報を盛り込むのが向いているのではないだろうか。

では、付箋紙はどうか。『ショットノート』の付箋紙は、貼ってはがせるタイプ。一般的な付箋紙と変わらず使えるし、他のノートと同様にそこに記された情報をiPhoneに取り込むこともできる。

これを使うタイミングを考えてみると、付箋紙タイプの『ショットノート』を使うメリットが際立つ。おそらく、多くの人がデスク上に付箋紙を置いて、電話でのやりとりをメモしているはずだ。机の上の見える範囲にノートはなくとも、付箋紙はある人がほとんど。少なくとも私の周りではそうなっている。ノートがすぐに取り出せない状態でも、付箋を机の上に置いておけば、ちょっとしたメモをデジタル化して管理できるのだ。

一連の新商品について考えてみると、従来品の『メモパッド』であれば、付箋紙のように使おうと思えば使えてしまうけれど、やっぱり「付箋紙として使ってください!」とは謳っていなければ、そういう使い方をしようとするのは少数ではないだろうか。これはルーズリーフです、これは付箋紙です、とそう謳われたほうがユーザーも使い方を想定しやすい。そう考えると、新商品は『ショットノート』の活躍の場を広げたものになると思う。ありきたりだが、それ以上でも以下でもないかなと。

こんなときこそ『ショットノート』を!

『ショットノート』の使うのは、会議のメモや打ち合わせ内容をデジタル化するため、というのが一般的かもしれない。これはもう、個々人によりけりの部分が相当大きいけれど、『ショットノート』の有り難味が増すのは、文字ベースの情報よりも、図表化された情報のような気がする。文字であればノートパソコンやら何やらで簡単にデジタル化できてしまうけれど、図表だとなかなかそうもいかない。その点、ショットノートであればペンを走らせて、iPhoneアプリを起動させて撮影するだけですむ。

それから、『ショットノート』には"自分のために使う"のではなく、"他の人のために使う"、という使い方もあるような気がする。

たとえば、電話でのやりとり。少々入り組んだ仕組みを言葉だけで伝えるのは、結構至難の業。そんなときには、図表やイラストがあれば、一発で理解促進! なんてこともあるはず。誰かに何かを説明するとき、受話器を片手に図表やイラストを描いて、それをiPhoneに取り込み、Eメールで相手に送信するといった使い方もあるのではないかと。

実践してみようと思えば、iPhoneと普通のメモがあればできてしまうけれど、きれいに補正されて、見やすい状態にしてくれるのは、『ショットノート』が一歩先行くところになるはずだ。

超イレギュラーな使い方

それから、最後にひとつ。これはイレギュラー中のイレギュラーな使い方を。ちなみに女子向け。

これは妄想の領域に突入してしまうけれど、仮にだよ、女の子から手渡された資料のなかに「お疲れさまです お仕事がんばってくださいね」だなんて書かれた『ショットノート』が挟まっていたらどうだろう? iPhoneを持つ男子なら、そりゃもう、見やすい状態にしてくれて、iPhoneの画面に目一杯表示してくれる『Shot Note』アプリを思わず起動せずにはいられない。

と、そう思ってしまったのは私だけか? いやはや悲しい男の性。逆手にとれば、女子のみなさん、これはチャンス。あなたの想いが朽ち果てることなくデジタル化されて相手のiPhoneに刻み込まれます!! そしてスキマ時間にリピートされて何度も見返されます!!

デジタルで残したいものは、無味乾燥な文字の配列だけではないはず。キングジムさん、お次は『ショットノートレター』なんて新商品はどうでしょう?

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