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このiOSアプリ*サービスに学ぶ!

アプリ開発でユーザビリティを上げたいなら『Cocoa Controls』のご利用を!

中津川篤司 2011/05/12

このiOSアプリ*サービスに学ぶ!』は、オープンソース情報ブログ「MOONGIFT」管理人の視点から捉えたiOSアプリや周辺サービスから、ユニークなもの、興味深いものをピックアップし、そのポイントを解説していきます。iOS(iPhone/ iPad/ iPod touch)デバイスの利用者、その環境向けのアプリやサービスを開発している方はぜひお読みください!

iOSには標準でUIKitが提供されている。UIKitを使うことで、iOSアプリらしいインタフェースのアプリケーションが容易に構築できる。しかし標準のままで事足りるわけではない。より使い勝手のよい方法や、便利なコンポーネントを考えたならば独自で実装する必要がある。

そんなカスタマイズされたUIコンポーネントを公開し、共有するサービスが今回紹介する『Cocoa Controls』になる。

トップページ。人気のあるコンポーネントがトップページに並んでいる

■今回の注目アプリ*サービス
名称 Cocoa Controls
概要 iOSまたはMac OSX向けのカスタムコンポーネントを一覧にし共有するサービス

「Cocoa Controls」の概要

「Cocoa Controls」はiOSまたはMac OSX向けのカスタムコンポーネントを一覧にし、共有するサービスだ。すでにiOS向けについて100以上のコンポーネントが登録されている。登録されたコンポーネントには、ちょっとした工夫はもちろん、アプリレベルで仕上がっているものも多い。そのほとんどがオープンソース・ソフトウェアであり、そうでないものもソースコードは公開されている。

また、「Cocoa Controls」はGithubやGoogle Codeをはじめとする外部のリポジトリサービスや、独自に配布しているサイトのURLを登録する形式であり、自分のソフトウェア以外でも登録することができる。ただし、ダウンロード機能は提供しておらず、リンク先のサイトでダウンロードすることになる。

このほか、「Cocoa Controls」では、アプリのスクリーンショットが表示されるので、ぱっと見てどういったコンポーネントなのかすぐにわかるのも特長だ。検索を使って調べることも可能になっている。どう実現してよいかわからないときに参考になるはずだ。また自分が作ったコンポーネントを登録し、技術力をアピールするのもよいのではないだろうか。

新しいコンポーネントの登録画面。特に自作である必要はない

コンポーネント詳細画面。スクリーンショットがあるので機能がわかりやすい。この画面でレーティングやコメントを残すこともできる

コンポーネント一覧。既に100種類以上のコンポーネントが登録されている

開発者向きサービス

「Cocoa Controls」で提供されている情報はあくまでも開発者向けだ。そのままで十分動作するものは少なく、かつ開発者登録をしていないと実機にインストールすることはできないが、開発者にとっては「Cocoa Controls」に登録されている一覧を見ているだけで開発のインスピレーションが刺激されるのではないだろうか。

なお、導入に際しては、各コンポーネントにはライセンスが明記されているので、注意してほしい。同じようなコンポーネントが登録されている場合もあるので、その場合はライセンスやニーズに応じて検討してほしい。

人気のあるコンポーネントを紹介

人気のあるコンポーネントとして「DDProgressView」「BCTabBarController」「Center Button in Tab Bar」「Pull-to-Refresh TableView」を紹介しよう。

「DDProgressView」はプログレスバーのみ

「DDProgressView」は水平方向に表示されたプログレスバーで、時間や処理の経過ととともメーターが進んでいく。『Twitter for iPhone』で実装されているものを真似したものだ。

「BCTabBarController」は小さな矢印が追加される

「BCTabBarController」は画面下部に表示されるタブバーで、小さな矢印を追加してくれる。これによってアイコンをハイライト表示するとともに今どのタブにいるのかを明示できるようになる。

「Center Button in Tab Bar」はタブバーの中央部が膨らんでいる

「Center Button in Tab Bar」はさらにタブバーの中央部分を膨らませて表示するコンポーネントだ。中央にホーム系の機能をつけることで、機能を目立たせることができる。

「Pull-to-Refresh TableView」と同様の機能は色々なアプリで使われている

「Pull-to-Refresh TableView」は実装されているアプリが多いが、画面の上部をプル(引っ張る)して放すと更新処理が行われる操作だ。Twitterをはじめとするデータの更新が頻繁なアプリによく使われている。

どの機能も大掛かりなものではなく、ちょっとした工夫やさりげない動作変更になるものが多い。だがこのちょっとした工夫でユーザビリティは大きく向上する。より直感的、よりスムーズな操作を実現することで、アプリの使い勝手を引き上げ、ユーザが手放せないアプリへと成長していくだろう。

「Cocoa Controls」ではPVを公開している

まとめ

iOS(特にiPhone)は小さなデバイスであり、表現力は限られる。ハード的なボタンもほとんどないため、アプリはソフトウェア上でほぼすべての機能を提供しなければならない。かつアップルの制約は厳しく、ガイドラインに反した機能は審査を通過できない。だが画一的なインタフェースのアプリでは人気を得るのは難しい。とてもジレンマを感じることだろう。

「Cocoa Controls」はそんな制約の中でも面白いコンポーネントを生み出し、提供している。中にはどうやって実現しているのかを興味をもつものもあるはずだ。iOS開発者として自分のアプリをより利便性高いものにするためにもチェックしたいサービスといえるだろう。

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